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参照表示されていた重力マップにAttentionの文字とともに中性子星とインカレント回転のブラックホールが出現してマップが大幅に書き換えられた。探査目標の後ろにいわゆる「裸の特異点」と思われる消失点が隠されていたようだ。特殊条件下でも裸の特異点は無数に発生した後すぐに消滅するのだがこれは安定して存在している。

どうやら最初のビームからNCI(Non capture Intelligence)が罠を仕掛けていた領域だったようだ。事前探査では痕跡が発見できなかったのは発動条件に引っかからなかったためだろう。中性子星の軌道歪みに自壊式のビームジェネレータが置かれていたのは全域の光学探査を行っていなかったためか。

 しかし進むか退くか微妙だ。ビーム発射で自壊したジェネレータが引き金となって一気に中性子星ブラックホールに向かって移動している。導き出せる予測は落ち込むと同時にブラックホールの軌道モードが変化して一気にこちらに弾かれる形で移動してきて飲み込まれる。領域全体が重力震に見舞われてる状態ではNドライブで短距離移動も行えないだろうし、探査目標を保護するにはブラックホールをどこかに飛ばしてやらないと結局は無理だろう。

 Filasisゲートをブラックホールとの間に展開、完全相対進入を試みるしかない。